古都・京都は伝統の街ですから、神社仏閣、そして骨董品などが似合いますよね。
しかし古いからといってすべてが価値のあるものとは限りません。中にはガラクタのようなものがあったり、偽物なんかもあります。特に骨董品なんかはそうです。
実は古本だってそうなんです。稀覯本や初版本などたいそう高値がつく本があるかと思えば、一冊100円で店頭に山積みにされる本もあるわけです。
先日、京都の古本買取屋に長年愛読してきた本を売りに行ってきました。伝統の街、京都は古本買取にどんな対応をしてくれるのでしょうか。
私が古本買取に選んだ店は、京都らしい伝統的な日本家屋の店構えで、しかもきっちり掃除が行き届いた清潔感のあるお店でした。
私が風呂敷に包んだ本の束を差し出すと、店主は、間髪を置かず買取価格を提示しました。
「これは10円、これは120円、う〜ん、これはちょっとおまけして150円にしときますわ」
「え、これは長年僕が愛読してきた大切な本なんで、もう少し何とかなりませんか?」
「そんなら、売らんと持っときなはれ」
伝統の街とはいえ、やはりビジネスはビジネス。シビアな商談が今日まで商売が続いてきた理由なのかな、と変な感想を持ちつつ、私はあっさりその愛読書たちを店主の言い値で売り渡してしまったのでした。

